ロシアの日常生活に溶け込むアコーディオン
アコーディオンはロシアでは格別に好まれる楽器である。ロシア音楽といえば、郷愁を呼ぶ
メロディー、そして陽気なアコーディオンの響きを連想する人も多いだろう
ロシアの通りを歩くと、時折「アコーディオン弾きます」という手製の張り紙を見かける。演奏曲目は、伝統の民族音楽のほか、 最近は人気歌手のヒット曲やロック調の外国音楽など多彩だ。ロシア人のアコーディオンに寄せる気持ちは特別なもので、 モスクワには世界でも3つしかないというアコーディオン博物館もある。
5年前からは、愛好家たちが集まって、ロシア・アコーディオン・フェスティバル「ロシアのアコーディオン」を開催するにまで至った。今年、 第5回の祭典には、リトアニア、ラトビア、セルビアを含む海外、およびロシア各地から、約50名が参加した。
祭典は1週間続き、昼は将来的なアコーディオンの普及と、
若い演奏者の教育というテーマで会議が催され、夜は連日演奏会が催された。このロシア・アコーディオン・フェスティバルは、
すっかりモスクワの恒例行事のひとつとなった感がある。フェスティバルの最終日はチャイコフスキー・
ホールでの演奏会で幕を閉じた。参加者はいずれもアコーディオンの名手。参加者の一人ヴャチェスラフ・
スースキンさんはリャザン州リーペツクの出身。音楽学校でアコーディオンを教えている。「5歳のときから弾いているが、
1つの鍵をたたくことで2つの音を出せるアコーディオンに今でも驚嘆する」と言う。また、演奏だけでなく、
それぞれが持ち寄ったアコーディオンその物もさまざまな民族意匠に飾られており、興味深い。世界各地のアコーディオンは、
モスクワ・アコーディオン博物館で常時見ることができる。


