ロシア・モダン様式とは……
サンクトペテルブルクのペトログラード側トロイツカヤ広場近くに建つ「政治史博物館」は、バレリーナであったクシェシンスカヤの邸として、 1904.06年に建築家A・ゴーゲンにより建てられたもの。現在残るロシア・ モダン様式の建造物の一つである。
ロシア・モダン様式とは、19世紀末ヨーロッパ全土に広まった新しい芸術運動アールヌーボーの影響を受け、 ロシアの建築界においても、古典様式や折衷主義などに反発し、自由な発想を重視したもの。モスクワのリャブシンスキー邸 (現在ゴーリキー文学博物館)などがその代表的な建物である。
サンクトペテルブルクは、帝政ロシアの首都として、ロマノフ王朝の貴族の館が建ち並ぶ街。
ロシア・モダン様式の建物は数少ない。
邸宅の持主クシェシンスカヤはマリインスキー劇場のプリマで、 ニコライ二世の愛人であったことは広く知られていた。
1917年3~7月まで、ポリシェビキの本部がこの建物を使用していたことから、1955年に革命博物館となり、その後、 政治史博物館となった。主な展示物は革命の資料や当時の写真、革命軍の軍服や装備など。 2階には当時レーニンが使用した部屋が再現されている。


